デザイン経営で未来をひらこう
デザイン研究とは何だ?
デザイン経営とは、「デザインの力をブランドの構築やイノベーションの創出に活用する経営手法 」(特許庁)という意味とされます。
「デザイン」はよく使われる用語ですが、ここでは最も広い意味で取り上げます。アート、建築、製造物デザイン、ブランド、芸術、音楽、食文化など、あらゆる人間の創造をデザインという観点で見直してみよう、そうすると新しい「何か」が生まれるのではないでxしょうか。
ビジネスパーソンがデザインを自社の経営に活かそうと口で言うのは易しくとも、実際にこれを行うのは容易ではありません。自分の顔というのは意外と見えないものです。
HIDERAは広義のデザインを切り口にイノベーションを探す社会人が集合し、ともに考え、ベストプラクティスを共有し、われらのふるさと、北海道を豊かにしようという草の根的ゼミナールです。
企業が元気になれば、地域も必ず元気になる

歴史:高専・同友会連携講義
(2020年5月―8月)
話は2020年春、3人のIターン者が、旭川高専で出会ったことからはじまります。「エンジニアリングデザイン」という講義の企画を依頼されたのです。
これから世の中に出ていくエンジニアには、工業じゃダメだ、ビジネスセンスが大事だ。付加価値の高い仕事をするように考えさせようじゃないか。できれば架空のシナリオではなく、実話を聞かせたいね・・・話は弾みました。
浜田は、2020年1月、北海道中小企業家同友会道北あさひかわ支部を訪問。「元気な社長さんの講義」を高専の学生向けに提供してくれと頼みました。粟田和成・道北あさひかわ支部長(当時)はこれを快諾。
コロナ禍で若干遅れましたが、2020年5月13日、前代未聞の産学連携講義「同友会・高専連携MOT(Management of Technology, 技術経営)講座」がはじまりました。同友会から推薦を受けた選りすぐりの7人のスピーカーによる講義です。それらは学生の心を強く打ち、報道もなされ、講師の社長さんたちにも大変に好評のうちに終わりました。

佐々木通彦社長(旭川機械金属工業会会長)

伊藤 治彦 氏

本田和行社長(旭川情報産業事業協同組合 理事長)

西村達一郎社長

あさひかわ創造都市推進協議会
渡辺直行会長

河戸三千之社長

鏑木秀俊社長
地域常設化へ
(2020年8月ー現在)
このような素晴らしい成果を一過性のイベントに終わらせてはならない。そう考えた浜田は高専機構に連携MOTの常設化・地域化を願い出て承認されました。
高専の学生と社会人では興味の対象が違います。社会人が勉強する価値のある話題を探す必要があります。
夏のある日、浜田はカンディハウスの渡辺直行さんが「旭川市は、2019年10月30日にユネスコデザイン創造都市に認定された。世界に40しかないんだ」とおっしゃっていたことを思い出しました。そうか、デザインによる未来創造か・・・・
8月28日、定居と杉本は「知財のミカタ~巡回特許庁 in 旭川~」という経済産業省のイベントに参加。「デザイン経営」というキーワードが広がっていることを知る。デザインによるイノベーションか・・・・
同じ時期に「デザイン」という言葉に触れ、その未来への力に思いをはせていた3人の意見は、すぐにまとまりました。
そして、「デザイン」「イノベーション」そして私たちを育む「北海道」これらを盛り込んだ研究会、北海道イノベーティブデザイン経営研究協会」(Hokkaido Innovative Design Enterprise Research Association)を発足させ、第1回総会を2021年2月2日に開催することにしました。
更新履歴:令和2年12月8日 第2版 浜田